本山 西本願寺
親鸞聖人
「ごあいさつ」

浄土真宗の開祖であります親鸞聖人がご誕生されたのは、平安時代の末期のことです。聖人は9〜29歳までの多感な時期を比叡山で修学に励まれますが、やがて自力修行に限界を感じ、新たな教えを模索して悩んでいました。

そんな折、東山吉水で念仏の布教に生きる法然上人と出会い、念佛者としての道を歩み出されました。しかし、法然の開いた浄土教に対して弾圧が加えられ、入門わずか6年目の親鸞聖人は法然門下の中でも重要な位置にいたため、僧籍を剥奪された後、越後(新潟県)へ配流となりました。

流罪後の聖人は、肉食妻帯という在家者の生活を送りながら、「非僧非俗」の立場から念仏による救いを確かめ、在家仏教を確立してゆかれました。それ以降、ここ常陸(茨城県)での布教活動を含め90年のご生涯を民衆とともに生きられ、尊い本願念仏のみ教えを弘めることに尽くされました。

そのみ教えは、約750年を経た今日なお受け継がれ、無数の念仏者を生み出し、京都の西本願寺を中心に日本はもとより世界に広がっています。


「新規寺院開設にあたって」

ここつくば市とその周辺地域は、研究学園都市としての発展やつくばエクスプレス開通によって、東京のベットタウンとしての人口増加が予想されます。

一方で私どもの頂いている宗旨である、本願寺派寺院が大変少ない地域でもあります。つくば近隣に移住されてきた離郷門徒の方や、宗教に興味をもたない方々にも、心を癒し支えるものに触れる事ができるよう、また阿弥陀如来の本願念仏のみ教えを弘められるように、この地に新しいお寺を開設させて頂くことになりました。

開所から数年の間は、護持運営の財政面で非常に厳しい状態が続くと思われます。また茨城県より宗教法人の認証を頂くには、定期的に行われる法要と健全な財政運営が求められます。これには門徒の方々の協力なしには実現できないものであります。

たくさんの方々に気軽に訪れて頂ける、敷居の低いお寺を創ってまいりますので、新しいお寺を皆様のあたたかな目で見守って下さいますようお願い申し上げます。

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ごあいさつ